熱と高温はPCの天敵ですが、ケースファンと他の冷却対策を組み合わせれば、熱気をうまく逃がせます。

ゲーム、動画編集、ライブ配信などの負荷の高い作業にPCを使っているなら、過熱問題に遭遇した経験があるかもしれません。でも心配無用。ケースファンについて、そして必要な作業をこなしながらシステムを冷却する方法について、必要な情報をまるごと解説します。

PCケースファンの役割は?

PCの各種部品への負荷を考えれば、熱を完全になくすことは不可能です。でも、ハードウェアを適切な温度に保つ方法はいくつかあります。その1つが、ビルドにケースファン(複数可)を取り付けることです。

**ケースファンの主な役割は、PC内の熱気の排出と、冷気への入れ替えを助けること。**もちろん、ファンにはそれぞれ長所と短所があるので、自分のシステムに合うファンを見つけることが大事です。重要な検討項目として、エアフロー、静圧、毎分回転数、そしてファンの実際のサイズと厚みが挙げられます。

ケースファン選びの注意点

最も大きなポイントは、エアフロー静圧です。これはファンが循環させる空気の実際の量(通常は m³/min で測定)と、空気を送り出す力(通常は mmH2O で測定)を指します。

ファンの効率に影響するインピーダンスも考慮すべきです。換気の悪いスペース、エアフローを妨げる大型ハードウェア、ケーブル配線の乱雑さなど。ビルドにこうした要因があれば、ピーク性能を達成し、過熱やハードウェア損傷を避けるため、追加のファン導入を検討するとよいでしょう。

一部のPCでは、Pulse Width Modulation(PWM)制御も検討ポイントになります。騒音抑制と省エネを助けます。一部のケースファンはPWM制御を持ち、内部温度に応じてRPM(毎分回転数)を自動調整します。

音楽制作や配信にPCを使うなら、音は特に気になる点。負荷の高いプログラムを動かすとなおさらです。ファンの取り付け方を工夫するなど、騒音を抑える方法はいくつかあります。Fluid Dynamic Bearings(FDB)とマグネティックベアリングは、ファンをケースに取り付けるのに最適な2種類のベアリングとされていますが、少し高価です。メーカーは騒音レベルの数値を公表していることが多いので、音に敏感な用途で使うなら必ずチェックしましょう。

PCに本当にケースファンは必要?

冷却はPCの機能に不可欠です。ケースファン、電源ファン、CPUファン、ヒートシンク、GPCファン、そしてサーマルペーストの組み合わせが、過熱、誤動作、ハードウェア損傷を防ぐ効果的な冷却システムを形作ります。

ゲームや動画編集用にPCを使うなら、過熱は性能に影響するため、グラフィックカードやCPUなどの部品を冷やし続けることが極めて重要。効率的で静かなケースファンはそこそこ安価ですし、PC冷却と機能維持に果たす役割の大きさを考えれば、お値打ちです。

負荷の軽い一般的なオフィス作業でも、冷却にファンは必要ですが、標準的なファンで十分です。

ケースファンの種類

ケースファンには吸気と排気の2種類があります。片側から冷たい外気を取り込んで重要なハードウェアを冷やし、もう片側から温かい空気を排出する仕組み。排気ファンは通常PCケースの背面上部に、吸気ファンは前面下部に配置されます。

人気のケースファンのサイズは120mmまたは140mmが多いですが、ケースによってはもっと大きい(小さい)ものもあります。大型ファンはより多くのエアフローを、小型ファンはより高い静圧を提供します。

ケースファンは何個必要?

必要なファンの数は、PCの使い方とケースで大きく変わります。最近のケースは複数ファンの搭載に対応していることが多いので、ビルドの設計段階で検討すべきポイントです。

ファンの数を決める際は、想定するワークロードの種類を理解する必要があります。

バースト型ワークロードは小さな動作で、CPUから同じく小さなバースト性能を必要とするもの。一般的なブラウジング、デザイン作業、Photoshopのように短いバーストのエネルギーが必要で、その後PCが回復時間を得られるタイプのプログラムなどが該当します。

持続型ワークロードは、ゲーム、アニメーション、長時間で負荷の高いエクスポートなど、システムに長時間ストレスをかけるもの。こうした強度の高い作業はGPUを高稼働させるため、温度が上昇します。

これらを踏まえ、PCに必要な冷却レベルを決めます。

負荷の軽いバースト型ワークロードなら、ファン1-2個で十分。排気ファン1個と吸気ファン1-2個で、冷気を供給し、まずまずの状態で動かせます。

一般的な要件の標準PCには、もう少しケースファンが欲しいところ。排気ファン1-2個と吸気ファン2-3個で、ほとんどのシステムに十分です。

PCに常に高い作業率を要求しているなら、さらに多く必要でしょう。排気ファン2-3個と吸気ファン4-5個で、GPUを冷やしつつシステムを稼働させ続けられますが、これも変動します。

技術は常に進化しており、冷却効率の高い新しいケースファンが次々と登場します。良質なサーマルペーストとヒートシンクと並んで、システム温度を下げるために絶対に必要な要素です。