
届いたパーツで新しい自作PCを組もうと意気込んでいるとき、あるいはパソコンが少し熱いので清掃しようと思ったとき。どちらの場面でも、去年使ったサーマルペーストのチューブに手を伸ばすことがあります。でも、いざ押し出してみると、なんだか…硬い?ベタつく?いつものサーマルペーストっぽくない…?でも、サーマルペーストって期限切れになるの?調べてみましょう。
サーマルペーストが期限切れかを見分ける方法
実用的な観点から言うと、「期限切れ」はものによって意味が違います。りんごなら腐る。ポテトチップスなら硬くなる――食べられる方の話ですが。サーマルペーストの場合、期限切れは粘度を見れば判断できます。一般的に、サーマルペーストは過度にベタつかず、均一に伸び、チューブから簡単に出てくるべきものです。
ですから、塗りにくい、伸びない、ベタつく、硬い、押し出しにくい――こうした状態なら、期限切れの可能性があります。
ただ、ブランドごとに配合が違うため、粘度や硬さ、押し出しやすさにはばらつきがあります。もともと粘度が高く乾いた状態のものもあります(おすすめはしませんが)。最も客観的に判断する方法は粘度を見ることです。
技術的には、サーマルペーストの粘度が元の状態の2倍になったら期限切れと判断できます。これはノートPCメーカーやCPUメーカーが採用している、最良の判定基準です。
繰り返しますが、粘度が高く乾いたサーマルペーストの使用はおすすめしません。
未開封のサーマルペーストの賞味期限は?
配合にもよりますが、平均的な賞味期限は6~24ヶ月です。保管環境によっても変わるので、購入場所にも注意が必要です。実店舗で買う場合、エアコンが効いていないお店ならサーマルペーストは棚の上でダメージを受けているかもしれません。熱はサーマルペーストの劣化を早めます。極端な低温も状態に影響します。理想の保管場所は、湿度が高すぎない常温の場所。ギターの保管と同じように考えてください。

開封したサーマルペーストはどれくらい持つ?
これも配合や保管環境(店舗、倉庫、部屋など)によります。開封済みのサーマルペーストを最大限活用するには、シリンジの開口部をしっかり密封し、冷たすぎず、熱すぎず、湿気の少ない場所に保管してください。
なぜ特定の環境条件が必要なのか?未使用のチューブが期限切れになる主な理由は、チューブ内の有機溶剤が大気中に放出されるためです。これでサーマルペーストが乾いてしまうのです。
他社ブランドと違い、Kooling Monster KOLD-01は有機溶剤を使用していないため、開封済みでも未開封でも賞味期限が長くなります。適切な条件で保管すれば、開封したKOLD-01は数ヶ月経っても使用可能です。
サーマルペーストの正しい保管方法は?
前述の通り、サーマルペーストの劣化を考えるうえで最も重要なのは、配合成分と保管環境の2点です。
では、理想的な環境とはどういうものでしょう?
サーマルペーストを保管する理想的な環境は次の通りです。
● 常温(約20°C/70°F前後)
● 適度な湿度(約40-50%)
● 光量が少なく、できれば直射日光なし
具体的には次のような場所です。
● 部屋の引き出し
● 地下の棚
● 廊下のクローゼット
店舗や倉庫の場合は、湿度や光量の管理を検討してください。
CPU上のサーマルペーストは劣化する?
ここまでは、棚の上や開封後のサーマルペーストの期限切れについて話してきました。では、CPUに塗布された後はどうでしょう?
答えはYESです。CPU上でもチューブ内と同じ理由で期限切れになります。有機溶剤が大気中に放散し、粘度低下、割れ、粉化が起こります。むしろ使用後のCPUでは、チューブ内よりも目立ちます。
オーブンや炎のような極端な熱にさらさない限り、チューブ内のサーマルペーストは水分をゆっくり失っていき、数ヶ月や数年後に開けて初めて気づく程度です。一方、CPU上では通常でも50°C/120°F程度の熱にさらされ、ストレステストや冷却が不十分な環境では80°C/175°Fまで達することもあります。
そのため、高温にさらされるサイクルが繰り返されると、有機溶剤の放出が急速に進み、先述の割れや粉化につながります。そうなる前に塗り替えることが重要です。


